- 抑揚をつけて読む
- 絵本の言葉を自分なりに言い換えて読む
- 朗読のようにスムーズに読む
- 登場人物になりきって、感情をこめて読む
もしこれらの中で、1つでも当てはまる項目があったのなら、少し「読み方」を見直す必要があるかもしれません。
というのも、子供教育や学習などの専門家である松永暢史さんは、
こういった「絵本の読み聞かせ」は少し注意する必要があると、
著書の『将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる! 』の中で語っていました。
なぜ、このような「読み方」は注意する必要があるのでしょうか?
…
それは、「読み聞かせの目的」を知ることが重要になってきます。。
目次
読み聞かせの目的とは「言葉の音」を聞かせること!
そもそも、「読み聞かせをする目的」ってなんでしょうか?
…
言葉を覚えるため?読書の楽しさを伝えるため?理解力を…などなど、いろいろ浮かぶと思います。
子供教育や学習などの専門家である松永暢史さんは、
それらの目的も正しいとは言っていますが、1番の目的ではないと語っています。
では、「読み聞かせ」の1番の目的とは何でしょうか?
著書の中でこう語っています↓↓
“言葉の音”を聞かせて学習させる…
これこそが「読み聞かせの真の目的」なのです。
確かに、言葉の意味を理解する前に、
まずは「言葉の音」を、耳で覚えなければ始まりませんよね。
日本語なら日本語、英語なら英語の発音…
それぞれ特有の“言葉の音”があるので、
まずは、「言葉の音を聞く」が重要なのです。
なので、“日本語の音”を考えずに、自分勝手に抑揚をつけたりしては、
「読み聞かせの目的」を無視した読み方になるんですね。。
専門家がおすすめする「絵本読み聞かせ」の読み方やコツって?
では、「言葉の音」を意識しながら、読み聞かせするには、
どんな読み方をすればいいでしょうか?
子供教育や学習などの専門家である、松永暢史さんがおすすめする、
「読み聞かせ」のコツやポイントを、いくつか紹介していきましょう↓↓
読み方コツ❶:1語1語「言葉の音」を意識する!
まず、絵本の読み方のコツとして、
⇒「言葉の音」をハッキリ聞かせる!
という、読み聞かせのコツがあります。
「読み聞かせ」の目的とは、“音を聞かせること”と、先ほど紹介しました。
言語によって、言葉の音は違うので、
日本語なら日本語の言葉の音、英語なら英語の言葉の音があるわけですが、
どの言語でも重要なのは、1語1語ゆっくりとはっきりと“言葉の音”を聞かせることが大切のようです。
特に0歳児や胎児で、言葉の意味をまったく理解していない、
赤ちゃんの時の「読み聞かせ」は、
「少し読むスピード遅くて変かな…」と感じても、
この“言葉の音”を聞かせることを意識すると、言葉の吸収も早くなることでしょう。
その後は、年齢に合わせて、
子供がしっかりと聞き取れる程度のスピードに、変えていく必要があります。
読み方コツ❷「絵本の言葉」を変えて読まない
絵本の読み方のコツとして、
⇒「絵本の言葉(表現)」を変えて読まない!
といった、読み聞かせのコツもあります。
よく、変に幼児言葉で、読み聞かせたりする親が多いそうなのですが、
こういった、自分なりに言葉を変えて読むことは、あまりしないほうがいいようです。
確かに少し考えてみれば、絵本というのは、
絵本作者さんが、小さな子供のためを思って、時間をかけて書いているわけです。
そんな作品を、自分勝手に言葉を変えて読むより、
絵本の言葉通りそのままに読んだほうが、
子供も喜んだり、勉強になったりするのかもしれませんね。
また、ちょっと難しそうな言葉でも、言いかえて読む必要はないと言います。
語彙力を増やすチャンスを逃す…というのもありますが、
それ以上に、難しい言葉の音を聴くチャンスを逃すからです。
読み方コツ❸:抑揚をつけ過ぎず、「自然な言葉」を意識して読む
絵本の読み方のコツ(読み聞かせ)として、
⇒抑揚をつけすぎず、「自然な言葉」で読む!
という、読み聞かせのコツもあります。
××よくやりがちな、絵本の読み聞かせ方が、
登場人物になりきって、感情をこめすぎたり、プロの朗読のように、読み聞かせてしまうこと。
幼児教育の専門家からすると、
この過度な表現をつけた読み方は、逆効果だそうです。
というのも、朗読のプロがやるなら、また別かもしれませんが、
素人が下手に表現をつけて読もうとしてしまうと、
変な日本語の発音になってしまい、その発音を子供が覚えてしまう危険性があるからです。
なので、抑揚をつけすぎたりするよりも、
1語1語の言葉の音を意識して、話しかけるように、自然に読むほうが、おすすめのようです。
ですが、抑揚をつけすぎないと言っても、
ただ棒読みだと、逆に不自然な読み方になってしまうので、
出てくるキャラクターの年齢・性別などで、ある程度声をトーンを変えながら、
あくまで、やりすぎない“自然な読み方”を意識するのが、大切なようです。。
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それは、「音を聞かせること」です。
絵本に書かれている一字一句のすべてを、子どもの耳から体内へ注入させるようなイメージで読んで聞かせること。
これが、読み聞かせです。