少し思い出してみてください。
あなたは本を読み終えた後、内容をどのくらい記憶していますか?
…
おそらく、どんなに記憶力に自信がある人でも、全部という人はいないはずです。
…いや半分、いや4分の1も正しく説明できる人は少ないはずです。
ほとんどは、
「なんとなくなら覚えている…」
「読み返せば、読んだことは覚えてるけど…」
などなど、こんな状態が多いのではないでしょうか?
「あんなにしっかり読んだのに…記憶力が悪いんだろうか…」
そんな心境に陥ってしまった人もいるかもしれません。
ですが、それはほとんどの場合、記憶力の問題ではありません。
…
脳のしくみの問題なんです!
??
目次
読書をする時に、脳は“5つのステップ”で本を吸収する!
速読脳の専門家である呉真由美さんは、
著書「呉真由美流 脳を活性化する速読メソッド 情報処理速度100倍アップ」
という速読本で、
人間の“読む”という行為について、このように書いています。
それは、
⇒「人間の“脳”は読書をする時に、5つのステップを踏む」
というものです。
①見る
↓
②感じる
↓
③理解する
↓
④考える
↓
⑤記憶する
人間の脳は「読む」という行為をとる時、
順番にこの5つのステップで情報を取り込もうとするのです。
これは脳が“目から入った情報”を処理しようとするしくみと理解しておいてもいいかもしれません。
読書してる時を思い出してみると、
確かにこのようなステップを踏んでることがわかると思います。
では、1つ1つステップに分けて紹介してみます。
読書をする時のことを思い出しながら5つのステップを読んでみてください。
↓↓
第一ステップ:「見る」
まず読書をする時、必ず本を「目で見る」という行為から始まりますよね。
文字を見ると言ってもいいかもしれません。
初めに文字を見なければ、読書をすることはできません。
つまり、情報を取り入れる始まりは、この「見る」という行為から始まるということです。
(本は「聞く」こともできるので、その場合は、「耳」が入り口ですね。)
第二ステップ:「感じる」
続いて「感じる」。
これは、本を読んだ時に自分が抱く“感情”のことです。
友達の苦労話を聞いた時って、細かな内容は思い出せないけど、
「大変だったんだなぁ」って感情だけは頭に残っていることってよくありますよね。
それは深くは理解していないけど、「感じている」状態なんです。
第三ステップ:「理解する」
見て、感じる…そのあとにくるのが、
「内容を理解する」というステップです。
この段階にくると、取り入れた情報を論理的に理解しているので、誰かにその内容を伝えることもできます。
さっきの「感じる」段階だった時の、
「よくわからないけど、大変だったんだな…」
という段階よりレベルアップし、
「〇〇だから、大変だったんだな…」
と論理的に“理解している”レベルになります。
第四ステップ:「考える」
さて、理解するよりも上の段階が「自分で考える」という行為。
本の内容は理解しても、
その内容すべてに対して、自分の意見を抱くわけじゃないですよね。
相手の意見に対して、自分の考えをまとめたり、反論したりしてる時が、
この「考える」という状態が働いています。
読書術の本を読んでると、
読書後は自分の考えをまとめることが大事!
ってよく聞きませんか?
それは、ただ内容を理解するだけでは、自分の知識として取り込めてないからなんですね。
「考える」というステップを踏むことで、自分の意見を作ることにも繋がります。。
第五ステップ:「記憶する」
『本を見る→感じる→理解する→考える』
そして最後がこの「内容を記憶する」という段階です。
読書をして得た情報は、すべてこの「記憶する」という最終ステップまでいきたいですよね。
ですが、あなたも経験からお分かりでしょうが、
そんなことは誰もできていません。
…
なぜでしょうか?
……
それこそが、読書をするうえで働く“脳のしくみ”が関係しているのです。
読書で得た情報は5ステップで削られ、記憶に残るのは一部!
速読のしくみを理解するうえで、覚えておくべきポイントがもう1つ。
それは、
①「見る」から⑤「記憶する」の段階に進むにつれて、取り込まれる情報は削られていくということです。
…
??
つまり、読書をする場合、
一字一句丁寧に読んだとしても、
すべての内容を記憶しておくことは、“脳のしくみ”的に難しいのです。
そして、記憶しておく情報の判断基準は何かというと、
現在の自分に価値ある情報かどうか?です
これは、自分の今の状況や求めている情報を脳が瞬時に判断しています。
なので、“今の自分”に関係ない!と脳が直感的に感じれば、
この情報を「記憶する」という段階までたどり着かず、途中のステップで削られていくということですね。。
速読とは、脳の“情報記憶のしくみ”を理解した読書術!
このように、どんなにゆっくり読んでも“脳のしくみ”的に最終的に記憶する量は限られているのです。
だからこそ読書で効率的に情報を取り入れる場合、
まずは、読書の最初の段階である「目で見る」という行為を速めないことには、効率的に学ぶことはできません。
そして、その読書のしくみを活かした読書術が“速読”ということになります。
この「情報を見る」というスピードを速めることで、情報処理の全体スピードも高めていこうということですね。
これは脳を活性化させ、自分の潜在能力を引き出す訓練といってもいいかもしれません。
速読って、本当に効果あるの?…という疑惑。。
本当に今より速く読む…
なんてことが可能なんでしょうか?
…
これについては、車を運転する方は想像しやすいかもしれません。
最初は、「あんな速いスピードで走るの怖い…」
と感じていた人もしばらくすると、
80キロというスピードも普通に感じてきますよね。
周りから見たら、「うわ速っ…」って思ってるかもしれませんが、
本人からしたら「別に普通…」って感じですよね。
あの感覚と一緒です。
つまり、速いスピードが普通になっちゃうんです。
言い方を変えれば、慣れるっていってもいいかもしれません。
この自分の脳のスピード感覚が活性化された状態ですね。
つまり、本来持っていた脳の能力を引き出したってだけです。
聞いたことあるかもしれませんが、
私たち人間は、脳の数%しか使ってないって言われてますからね。
あのノーベル賞受賞者の湯川秀樹さんでさえ、10%も使っていないと研究結果が出ていますから、私たちはそれ以下なのは明白でしょう。
私たちは、自分たちの能力はこれ以上上がりっこないと思い込んでいますが、
その固定観念こそ、自分の潜在能力を引き止める原因の1つであることを理解しなければいけません。
自分の可能性を広げるためには、もっと脳のしくみから理解して、
その方法を取り入れることが必要になってくるのでしょう。
呉真由美流 脳を活性化する速読メソッドを「無料で読む方法」
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