「本は汚して読みなさい!」
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こんな教育を今まで受けたことはあるでしょうか?
……
実は、そんな読書の仕方を勧める本がありました↓↓
「レバレッジ・リーディング」という本です。
本を徹底的に汚して読む…
日本の読書文化からすると、あまり馴染みのない…というより、嫌悪感を抱く人もいるかもしれません。
ですが、こんな読書術を勧めるにも少し理由があるのです。。
バックスグループをJASDAQ上場へと導いた実績のある、著者の本田直之さんは、
「レバレッジ・リーディング」の読書術について、こう語っています…↓↓
ビジネスの世界で成功したい人!
そんな人こそが、先ほどの「本を汚して読みなさい」という読書術が必要になってくるといいますが…
目次
【著者】本田直之ってどんな人物?
著者は、レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長の本田直之さん。
彼はアメリカ国際経営大学院サンダーバード校の経営学修士(MBA)を取得後、
バックスグループという企業の経営戦略を担い、常務取締役として2001年にJASDAQへの上場に導いています。
現在は、日本とハワイを行き来するデュアルライフを送っており、日米のベンチャー企業に経営などのアドバイスを行い続けています。。
速読より「多読!」レバレッジ・リーディングの読書術とは?
レバレッジとは、テコの原理を意味する言葉。
簡単に言ってしまえば「レバレッジ・リーディング」とは、
小さい力で大きなものを持ち上げるように、ちょっとした労力でも、ビジネスにおいて大きなリターンを得ようという読書術です。
著者の本田直之氏が現在の「レバレッジ・リーディング」を意識するきっかけ…というより、
しなければいけない状況に迫られたのは、
アメリカのビジネススクール(MBA)に通っていた時のこと。
多くの書籍や資料を読みこなさなければいけない上に、書いてあるのはもちろん英語!
MBAで学び始めた頃は、ずっと絶望の毎日だったそうです…
わからない単語が出てきたら、いちいち辞書を開いて調べる…なんて時間もない。
疲れ果てた末に行きついたのが、、
「目の前にある本を、自分が今“読む目的”はなんだ?」
と、自分が読書をする本来の意味に立ち戻ること。
レバレッジをかけるなら、速く読むことよりもむしろ、自分にとって重要なポイントのみを掴み、内容を理解して実行することのほうが重要だと思います。
別に読む速さなど気にすることなく、
より多くの書籍から自分にとって有用なアイデアだけを抜き出し、確実に自分のものにしていく多読こそが、最も重要だということをMBA在籍時に学んだそうです。
確かに、圧倒的なスピードを要求される現代ビジネスの成功においては、本の内容すべてに目を通している暇などないでしょう。
「レバレッジ・リーディング」は、今のビジネス社会に合った読書術と言えるのかもしれません。。
「レバレッジ・リーディング」の流れ【読書方法・メモの取り方】
私はせっかく読んだ本の内容を自分のものにする良い方法はないかといろいろと試してみました。
その結果、受験勉強のようなやり方がベストだという結論に至りました。
受験勉強のような方法…
これはどのような読書方法なのでしょうか?
「レバレッジ・リーディング」の中で紹介されていた、ビジネス多読術の“流れ”を簡単に見ていきましょう。。
読み始める前に、自分の「今の課題・目的」を明確化する!
学生時の試験勉強のことを思い出してみてください…
あなたは試験前に、教科書や参考書を丸々1冊読み込んでいたでしょうか?
…
おそらく、そんな非効率的なことはしていなかったはずです。
勉強に取り組む前に、授業で書き記したノートなどから範囲を絞って勉強していたはず。
ビジネス本でもその方法と同じように、“自分の今の課題・目的に絞って”読書をすればいい…
そうすることで、なぜ自分は今からこの本を読もうと思っているかが明確になるので、その本1冊を隅から隅まで読まなくてもいいことがわかるのです。
成功しているビジネスパーソンの多くは、時間が限られている中で、このような多読術を活用している人が多いといいます。
それぞれ細かくすれば目標は違うでしょうが、
要は「自分がビジネスで成功するためにはどうすればいいか?」という意識をもって、読書はそのためのアイデアを得るもの!と割り切っているということです。。
「本はボロボロになるまで使う!」書き込み、線を引き…
ひらいめいたアイデアや本に書いて実践した結果などもその本にどんどん書き込んでしまいます。
良いと思った本は、ボロボロになるまで使うという本田直之さん。
本に書き込みはもちろん、線を引くし、重要なページには折り目もつける…
本は大切に…という思いを持っている人には不快かもしれませんが、
ビジネス成功のためには本をどんどん汚しても構わないというのが「レバレッジ・リーディング」の多読術です。
また、“読書メモの活用方法や取り方”についてはこんなことも…
本の内容は暗記する必要はありません。
私は線の引いたところをパソコンに打ち込んでメモを作ります。
このメモは、様々な本から自分にとって重要なポイントを集めた、言わば“究極の本”のようなものです。
それを持ち歩いて、ちょっとした隙間時間にパラパラと眺めることで、頭の中に焼きつけていきます。
読書メモは、紛失しても大丈夫なように、パソコンに打ち込んでおくという本田さん。
持ち歩く時は、A4のコピー用紙などに印刷して、持ち運びに便利な形にしておき、仕事の合間のさまざまな待ち時間を活用して繰り返し読む。
またあんまり凝りすぎず、「シンプルに作るのが、長続きのコツです。」とも言っています。。
“条件反射”的に実践で活用できるようになる!
本を目的をしっかり意識して、それだけに集中して、内容を深く読み込む。
そして、その重要な部分をメモにしながら繰り返し学び脳に焼きつけていく…
そうすると、自然と“条件反射的”に本で学んだ内容を実践で活用できるようになるといいます。
そして実戦で試すと、何らかの結果が出るので、
また新たな自分の課題が明らかになり、次の本選びにも繋がる…
それを繰り返すごとに、どんどん次のステージへと“ステップアップ”していく…
このサイクルで、いつのまにかビジネス成功へと近づいていくというのです。。
ビジネス成功者の「読書メモ術」を覗き見…
この「レバレッジ・リーディング」という本は、
ビジネスで成功したい人が本の選び方や読書術を学ぶ本をしてもおすすめですが、
それ以上に参考になったのが…
「レバレッジ・メモ」
というビジネス成功者である本田直之氏が実際に書いたという読書メモを見ることができるというところです。
- どのようなカテゴリー分けをしているのか?
- メモに残している引用箇所は?
- 本からひらめいたアイデアは?
などなど、そのほかにもいろいろと参考になる“読書メモの取り方”を実際に見ることができます。
「読書しても“どんなことをメモ”したらいいのかわからない…」
というビジネスパーソンなどはぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?
現在、世界各国を回りながら、ビジネス世界で活躍している本田直之氏のアイデアの源を知る上で役に立つことでしょう。。
今までの読書や習慣に対する固定観念は捨ててください。この本は読書家のための本ではありません。教養のための読書やただ単に速く読むための方法論を紹介した読書とも違います。ビジネスで成功したいという目的をはっきりと持った人のための本なのです。