「アメリカのエリートは、日本とはレベルが違う…」
なんてことをよく耳にします。
でも私たちは、基本的にメディアや誰かが言ってたのを聞くだけですよね。
…
実際のところは、どうなんでしょうか?
今回紹介する本の主題は、
そんな「日本とアメリカの能力差」についての真実に迫った内容です。。
目次
米国製エリートは本当にすごいのか?【要約・書評・レビュー・感想】
ではここから、「米国製エリートは本当にすごいのか?」で学べるポイントを、いくつか要約して紹介していきましょう↓↓
アメリカは日本以上の「学歴社会」
まず、多くの日本人が抱いている、
「アメリカは、学歴は関係なく、実力があれば上にいける!」
という情報は、正しいのでしょうか?
…
これについて、著者の佐々木紀彦さんは、はっきりとアメリカの実情を述べています↓↓
「アメリカは学歴社会である…」ということを示すのに、いくつかの世界的有名企業を挙げることができます。
例えば、グーグル(Google)。
グーグルは、博士号取得者を多く採用していることで有名です。
- 高い「学習能力」
- 高い「分析能力」
- 高い「地頭力」
学校で優秀な成績を収めた人は、この3つの能力が高いことを挙げています。
アメリカには、学歴の高さを重視している企業がグーグル以外にも多数あります。
日本は学歴社会すぎる…なんて言われていますが、
実はアメリカのほうがシビアな学歴社会というのが実情なのでしょう。。
アメリカの有名大学は意外と「成績評価」は甘い!?
「アメリカの大学は、入学してからが厳しい…気を抜くとすぐ退学になる…」
なんてことを、よく聞きますよね。
これについては、
著者の佐々木紀彦が、スタンフォード大学を卒業した経験からこんなことを語っていました↓↓
拍子抜けしたのが、成績評価の甘さです。
日本では「米国の大学は成績のつけ方は厳しく、下手したら退学になる」という通説が流布していますが、それは神話です。実際には、成績が悪くて中退になるような学生はまれです。(P-16)
事実、スタンフォード大学の学生は、95%以上が入学から6年以内に卒業しているようです。
また、ハーバード大学やイエール大学などのトップ大学でも約9割が4年以内の卒業のようなので、
私たち日本人が思ってるほど退学者が多いわけではないようですね。
スタンフォードでの大学生活でも、「本当にこいつはスゴイ」と思うような学生はたまにいましたが、大半の学生は日本の優秀な学生と同じレベルです。
英語力を抜きにすれば、日本の大学で突出している学生は、米国でも十分伍することができるはずです。
上澄みの学生同士を比較すると、日米にさほど差はありません。(P-19)
日本だと、特に調べもせず、「アメリカの大学はレベルが高い!」という風潮がありますが、
天才レベルのような人は、やはり一握りということなのかもしれませんね。。
日本とアメリカの大学の「違い」とは?
「日本でも、アメリカでも、そこまで学力差はない…」
と、著者の佐々木紀彦は語っていますが、
それでも明らかに違いがあるものがあると言います。
それは…↓↓
日米の学生の差を生んでいるのは、インプット量、読書量の差なのです。
米国のエリート学生は、大量の読書を強いられるため、平均値が高いのです。(P-31-32)
アメリカの有名大学では、とにかく課題の量がハンパないそうです。
授業があるたびに、分厚い課題本の読書、レポート提出、討論、ディスカッション…などなど。
佐々木紀彦さんも読書スピードには、それなりに自信があったそうですが、
スタンフォード大学の課題の多さにはびっくりしたようです。
膨大なタスクを同時に課せられることで、時間管理、プロジェクト、マネジメントのスキルも磨かれます。
圧倒的な仕事量を、限られた時間の中でこなしていく術を学生生活の中で習得していくのです。(P-33)
社会に出てから、「時間がない…」と嘆いている人をよく見かけますが、
これは、大学時代に“時間の使い方”を身につけなかったことにあるのでしょう。
そしてそれこそが、日本の学生とアメリカのエリート学生の差なのかもしれません。。
今回紹介した本「米国製エリートは本当にすごいのか?」には、
まだまだ多くの興味深い話が載っていました。
「日本とアメリカの教育方針の違い…」
などに興味がありましたら、ぜひ手に取ってみることをおすすめします(^^♪
日本は学歴社会だけれども、米国は“自由の国”なので、実力さえあれば、学歴にかかわらず出世できるーーそんなアメリカンドリームを信じている日本人の方も多いでしょう。
しかし、それは幻想です。「米国は日本以上に学歴社会である」というのが現実です。(P-40)