人生で壁にぶち当たった時の一流アスリートの考え方!「察知力」中村俊輔 【要約・レビュー・感想】

察知力

僕は身体的に恵まれたとは言えない。線も細いし、身長が高いわけでもない。それでもヨーロッパで身体能力を武器とした選手と戦えるのは、「考えているから」だと思う。頭を使ったプレーができなければ、今の僕はない。(P-26)

 

“考えること”で、自分の足りないものを補った…

と語るのは、今回の本「察知力」の著者である中村俊輔選手。

ご存知、元日本代表のサッカー選手として活躍したフリーキックの名手で、ヨーロッパリーグで日本人初のMVPを獲得したスター選手でもあります。

 

今回は、そんな中村俊輔選手の考え方を学べる「察知力」について紹介していきましょう。。

 

「察知力」中村俊輔 【要約・レビュー・感想】

 

ではここからは、「察知力」で学べるポイントの一部を紹介していきます↓↓

 

自分を知るには「書く」こと

察知力

過去の自分をサッカーノートは教えてくれる。(P-44)

中村俊輔選手は、自分を見つめ直すために、よくサッカーノートをつけているそうです。

それは、自分が悩みや壁にぶち当たった時、

「自分はどうやって切り抜けたのか?「「モチベーションをあげたのか?」など、

過去に自分はどうやってそれを乗り越えたかを知ることができるからだと言います。

察知力

書くという作業をすることで、自分の気持ちや考えを整理できる

それを繰り返すうちに、自分のことを客観的に見つめることができるようにもなった。

ノートを書くことで落ち着けるし、過去の自分の歩みが綴られているから、時間が経ってからそれを読むと、いろんなことを再発見できる(P-39)

「悩んでる時間がもったいない…」

前を向く時間早くする、落ち込んだ時の切り替えを素早くできるのが、過去の自分ノートだということでしょう。。

 

「壁」にぶち当たった時の考え方

察知力

壁から逃げなければ、得るものが大きい。(P-82)

中村俊輔選手は、サッカー選手として、決して恵まれた体格を持っているわけではありません。

ですが、スコットランドリーグの名門セルティックに移籍後、2007年に欧州リーグで日本人初のを年間MVPを獲得する活躍を見せました。

そんな中村俊輔選手が常日頃抱いている「壁」への考え方について示す文章がありました↓↓

察知力

うまくいかないときは必ずある。

壁が見えるときはまだいいほうだ。それを乗り越えればいいだけだから。

でも壁すら見えないときもある。

そういうときは、考える。

必ずそこに存在するはずの壁を察知する。必死で壁を探す。

壁が見つかれば、よっしゃ、という気分になる

次はそれを乗り越えれるために必要なことを考える。

乗り越えたら、また強くなれるから。(P-95)

中村俊輔選手は、この精神で常に自分から「壁」を探し続けて、ここまでの選手へとなりました。

それが、自分が成長できる唯一の道だと信じていたからです。。

 

「引き出し」の多さが、変化への“対応力”を生む

中村俊輔選手は、自分が成長するために、常に自分の「引き出し」を増やす努力をしてきたそうです。

というのも↓↓

察知力

たくさんの引き出しがあると、自分を信じることができるから、相手が誰でどんな場面だろうと、妙なプレッシャーを感じることはない。(P-62)

事実、イングランドの強豪マンチェスターユナイテッド戦でフリーキックを決めた時の感覚も、「練習通りにできた」という感じだったそうです。

大舞台でも、緊張せずに常に自分のプレーをするためには、

自分がどれだけのことを学んできたか?という「引き出し」の多さが“自信の源”となってくるのでしょう。

 

また、この「引き出し」の多さは、時代や環境の変化でも役立ったと語っています。

察知力

監督が代わり、サッカーが変わり、僕に対する要求やプレーするポジションが変わったとしても、引き出しが多ければ、そういう新しい状況に対処しやすいし、ポジションを得て、どんな監督のもとでも試合に出る可能性が高いんじゃないかと考えた。(P-30)

スポーツだけでなく、ビジネスなどの世界でもですが、

時代や周りの環境が変われば、求められてくる要求も自然と変わってきます。

その環境の変化に対して、いつでも“対応”するためには、

どれだけ多くの「引き出し」を持っているか?が重要になってくるのでしょう。。

 


中村俊輔選手の著書「察知力」には、まだまだ多くの学びが記してありました。

身体の不利を乗り越えて、世界の選手と渡り合った考え方はどの分野においても非常に参考になります。

気になった方は、ぜひ手に取って読んでみてはいかがでしょうか。。