本1冊を読み終えた時のことを思い返してみてください。
あなたの本の「理解度」は次のうちのどれに当てはまるでしょうか?
- 理解度20%:本のイメージがつかめる。
- 理解度40%:本の粗筋が掴める
- 理解度60%:キーワードや主題の概念が理解できる。
- 理解度80%:本の内容、論理、作者の狙い、主張がわかる。
- 理解度100%:本の内容のすべてがわかる。
これは、速読を長年研究してきた斉藤英治さんの著書「あなたの脳を鍛える 速読・速考・速発信の技術」で示されていた、理解度チェックの指標です。
では、自分の読書理解度を少し思い浮かべてもらったところで、
この質問!
あなたは自分の“読書スピード”について、どう感じていますか?
……
もし、読書スピードが遅いと感じているにも関わらず、「理解度」が低いと感じているならば、
読書をする上で重要な「戦略的読書」ができていない可能性があります。
…
というのも、❝読書術の専門家❞斉藤英治氏は、こんなことを語っています…
「読書をゆっくり読んでるのに、あんまり頭に入ってこない…」
と感じている人は、
そもそもの読書する上で重要なポイントがわかっていないのかもしれません。。
目次
【著者】斉藤英治とは?
脳力開発の研究を行っている東京大学の教授。
速読術だけでなく、脳力UPトレーニングなどのセミナーも行っており、
速読・速聴・記憶力・右脳トレーニングなどなど数多くの本を出版している能力開発の専門家。
「戦略的読書」ってどんな読書術?
まず、一言で言ってしまいましょう↓↓
「戦略的読書」というのは、❝速読❞や❝熟読❞を一瞬で使い分ける読書術のこと…です。
…
つまり、1つの本を一定のスピードで読むのではなく、
自分にとって価値あるページを一瞬で見極め、
「ここは速読…ここは熟読…」と、読むスピードを自由自在に変えながら、「理解度」をコントロールする読書術です。
また、この「戦略的読書」を紹介している著者の中で、斉藤英治氏は本書の中でこんなことを言っています。
さまざまな速読術を身につければ、本の内容、必要性に応じて、「この速読の技術を用いて、理解度何パーセントで読もう」といった戦略的読書が可能になる。
つまり「戦略的読書」の狙いは、
いつまでも一瞬ですべてを理解できるというような魔法を追い求め続けるのではなく、
訓練で本当に習得可能な速読技術を身につけ、効果的に知識を蓄えよう!
ということです。。
効果的な読書をするために知るべき「速読の種類」とは?
ではここから、「あなたの脳を鍛える 速読・速考・速発信の技術」で紹介されていた“速読の種類”について少し紹介していきましょう。
今回紹介する方法が全部ではないですが、
“戦略的読書”を取り入れたいと思っている人には効果的な速読方法もあるので、ぜひ参考にしてみてください。。
労力・時間を節約!「キーワード読み」
これは、自分にとって重要となる❝キーワードを鍵❞として価値のある情報を探し出す速読術です。
価値あるキーワードに絞って読書をすることで、あなたの労力と時間の大幅節約が可能になることでしょう。
本の構造理解しアイデアを探し出す「メインアイデア把握法」
実は、本の文章構造を理解すれば、ある範囲ごとに1つのアイデアが隠されていることがわかります。
文章構造を理解し、重要なアイデアだけを素早く探し出す…
それが、メインアイデア把握法です。
国際的にも推奨されてる速読方法「スキミング」
論理的速読には欠かせないとして本書で取り上げられているのが、
この「スキミング」という速読方法。
「スキミング」は、国際的にも推奨されている速読術のようで、文章全体から❝かすめ取る❞ように素早くアイデアを見つける速読術です。
一点集中!「スキャニング」
これは、すでに本を読む目的が決まっている時に有効な速読方法。
電話帳からある特定の住所などを探し出すようなイメージです。
つまり、自分が必要としている情報があらかじめ定まっていて、その情報を探す時に役立つ速読術。
文章中の“信号”を読み取る「ワードシグナル法」
これは、文章の中に出てくる“信号”の意味を理解して、流れを読み取り、素早く読み進めるという読書術です。
信号と同じように、赤・青・黄色とその信号の意味を理解することで、効果的な読書ができることでしょう。。
と、簡単に速読術の種類を5つ紹介してきましたが、
他の速読術や今回紹介した詳しい方法については、
「あなたの脳を鍛える 速読・速考・速発信の技術」の中で読書術の種類がいろいろ紹介されているので、気になった方はぜひ読んでみてください。。
「あなたの脳を鍛える 速読・速考・速発信の技術」で学べることは…
今回は「あなたの脳を鍛える 速読・速考・速発信の技術」の中で紹介されている速読の種類をちょこっとだけ触れただけですが、
他にも学べることを簡単に並べておきましょう↓↓
- 速読をマスターする上で絶対にやってはいけない4つの読書方法
- 農耕型の「熟読」と狩猟型の「速読」を使い分ける方法
- ❝読書スピードを上げる❞ために知っておきたい4つの法則
- 速読を身につける上で重要な「2:8の法則」とは?
- 月50冊達成する「戦略的読書」2つのポイント
- 「創造的な人」と「そうでない人」との違いとは?
- 「文章を書くのが苦手…」を払拭するシンプルな3つのアウトプット法則
- 読書の「記憶力」を強化する6つのポイント
- 速読の敵!ストレス対処に効果的~呼吸法や瞑想法など~
- 右脳と左脳をバランスよく連携させて「理解度+スピード」を両立させる読書術
…とまだまだありますが、この辺で。。
もしあなたが、本を超高速で読んで本の内容も100%理解したい!
と速読を魔法のように捉えているならば、この本はおすすめはできません。
ですがそうではない場合…
つまり、速読のやり方・種類などを理解し、戦略的に自分の読書スキルとして取り込みたい!
と思っているならば、
今回紹介する「あなたの脳を鍛える 速読・速考・速発信の技術」という本はあなたにピッタリの本かもしれません。
ぜひ読んでみてください。。
一般的には、読書スピードを上げると理解度は低くなるが、だからといってゆっくり読めば理解度が深まるとも限らない。