あなたはこんな話を聞いたことがあるでしょうか?
↓↓
「お釈迦様は、すでに“集中力を高める”ための答えを出していた…」
…
お釈迦様とはご存知、ブッダとも呼ばれる悟りを開いた“仏教の開祖”です。
お釈迦様が生きていた時代は、紀元前5世紀あたりですが、
その教えの中で「集中力を高める」に関して、はっきりと答えを出していたと言うのです。。
それが、「ブッダの集中力」という本の中で紹介されていました↓↓
もしあなたが、「自分には集中力がない…」
と感じているなら、悟りを開いた“お釈迦様の集中力の秘密”を学んでみる価値はあるかもしれません。。
目次
【著者】アルボムッレ・スマナサーラってどんな人物?
「ブッダの集中力」を著者は、アルボムッレ・スマナサーラという人物。
初期仏教の教えを日本に伝えているテーラワーダ仏教の長老です。
※初期仏教とは?
初期仏教とは、お釈迦様が生きていた時代に説いた教えのこと。
実は、仏教と一言で言っても、宗派によって微妙に教えが違っていて、
日本に広く伝わっている仏教も、初期仏教の教えとは少し異なっているそうです。
仏教は「科学」お釈迦様の教えは、現代の心理学的アプローチ!?
あなたは“宗教”という言葉に対して、どんなイメージを持っているでしょうか?
…
怖い?怪しい?胡散臭い?
……
「正直言って、あまり良いイメージは持っていない…」
というのが本音の人も多いかもしれません。
ですが、日本の多くの人が意識もせず自然と関わっている仏教も宗教の1つです。
その開祖が、お釈迦様…
「名前は知ってるけど、その教えは正直なところよくわからない…」
という人も多いのではないでしょうか?
…
そもそも、お釈迦様ってどんな人物だったんでしょうか?
10秒だけ時間を取って、下の引用文を読んでみてください↓↓
(お釈迦様は)自分から進んで人に説法することをお控えになったのです。
聴きたくない人にとっては(説法は)迷惑な行為ですから。
苦しみに陥ってどうしようもない状態にいる人や、自分から進んで真理とは何か?と捜し求める人のみ、説法をなさいました。
お釈迦様は“(人を)管理するのとは逆のこと”ばかりおっしゃってました。
「私は教えるだけです。しかし、頑張るのは君たちである」と。
…
何と言うか、宗教とは少し違った感じがしないでしょうか?
お釈迦様の教えが他の宗教と大きく違うのは、
「神様なんていないよ」
と、2500年前にはっきりと主張しているというところ。
お釈迦様のことを知っていくとわかるのは、
1度も「自分の考えを信仰しなさい、出家しなさい!」などと言わなかったというのです。
なので、お釈迦様の初期仏教は、宗教的にはすごく弱い思想…とまで言われていたりします。
ですが、お釈迦様の教えは現代になってもこれだけ広まっている…
……
…
ここで、もう一度冒頭で示した言葉を引用しましょう。
(仏教は)科学的な世界です。
そもそもお釈迦様が説いていた教えというのは、現代で言う「心理学的・科学的世界」だといいます。
アルボムッレ・スマナサーラ長老は、よく他の宗教に対して、“非科学的”という言葉を用いますが、
現代においても、自分と向き合う点で、お釈迦様の教えは参考になる部分が多いのです。。
で、今回の本題。
そんなお釈迦様が教える「集中力」とはどんなものなのでしょうか?
絶対に注意すべき「2つの集中力」
「集中力」とは、自分の成長に実に役立つ「能力」「宝物」ともいえますが、それと同時に「生きるために必要ではあるが、自分の足をひっぱる困ったもの」ともいえるのです。
お釈迦様の教えを紹介している「ブッダの集中力」の中で、
集中力はとても役立つものだとしながらも、
同時に注意しなければならないものとして説明されています。
……
どういうことでしょうか?
もともと人間に備わっている集中力には、「先天的集中力」と「感情的集中力」があるといいます。
「先天的な集中力」とは?
まず、初めに覚えておかなければならないのが、「先天的な集中力」。
これは、人間だけでなく、生物全体に共通してある集中力のことです。
動物たちは遺伝的に組み込まれていることに、興味や関心の焦点が合うようにできています。そして、そういう対象に向かうときに「集中力」が発揮されています。
「先天的な集中力」とは、生物が生きるために必要だから生まれつき備わっている「集中力」とも言えるそうなのですが…
例えば、猫。
猫は、誰に言われるでもなく、猫じゃらしやネズミなど動くものにはものすごい集中力を発揮することは、あなたも目にしたことがあるでしょう。
現在ではペットとして飼われている猫も、もともとはこの“獲物を仕留める集中力”がなければ、生きていけなかったのです。
これは、先天的に脳にプログラミングされた“猫特有の集中力”ということ。
この「先天的な集中力」は人間の場合も同様に備わっています。
生き物によって、集中力を発揮する対象や環境は異なるので、
自分の集中力をコントロールするには、この「先天的な集中力」をしっかり理解する必要があるということです。
また「先天的な集中力」は、うまく扱えれば、実生活でもとても使えますが、
逆に相手に悪用されると、危険な集中力になりうるといいます。
(「先天的な集中力」を悪用しようとするのが、行き過ぎた誇大広告や詐欺師などのマインドコントロールのことです。)
「感情的な集中力」とは?
人間に生まれつき備わっている集中力として紹介されているのが「感情的な集中力」。
いくら「集中力」が欲しいからといっても、感情で「集中力」をつくることはいけません。まったく成功につながらないのです。
世間でよくいう“集中力の作り方”は、この「感情的な集中力」がほとんどだといいます。
例えば、
「あいつには負けたくない!」
と誰かと比較して頑張る行動。
これは「怒りの感情」で作られた集中力。
ライバル意識から勉強を始めても、いずれ熱が冷めれば、どうでもよくなってしまう。
……
つまり、「感情的な集中力」は、安定しない!
一時的な効果はあっても、成果が出るまで保証はされない。
感情というものは、そのうち別の感情へと置き換えられてしまうので持続しないということです。。
絶対に集中力の源として使ってはいけない「三大悪感情」とは?
そして、「怒りの感情」と合わせて注意しなければならない感情として、3つの感情が紹介されています。
それは、
「欲」と「怒り」と「無知」です。
これは、人間には生まれつき備わっている「先天的な三大悪感情」だといいます。
これらの感情について詳しくは「ブッダの集中力」を読んでみてほしいのですが、
この「感情的な集中力」をコントロールできるようにならなければ、
「“質の良い集中力”が持続できない…」という状態に、いつまでも陥ってしまうということでもあるのです。。
集中力が持続する「ブッダの集中力」とは?
では、感情の集中力や先天的な集中力ではダメだとすれば、
いったいどんな集中力が必要なのでしょうか?
↓↓
「集中力」は、こころが成長するために必要なエネルギー源です。誰にとっても必要です。しかしそれは「先天的な集中力」や「感情的な集中力」ではありません。「理性による集中力」です。
先ほど挙げた方法で集中力を高めようとすることは、集中力が持続しにくくコントロールもしにくいといいます。
確かに、感情に左右されてばかりで「集中力」に波があっては、いつまでも自分の勉強や作業は、はかどらないでしょう。
そこで一時の感情や環境などに左右されないために育てるべきが「理性による集中力」ということです。
この「理性による集中力の秘密」を知れば、
すぐに気が散ったり、周りの環境に左右されてしまう…
といったことも少なくなるかもしれません。。
「理性による集中力」を学び、感情をコントロールする!
今回紹介した「理性による集中力」を鍛える鍛錬法は、
「ブッダの集中力の第8章:集中力の秘密」あたりから詳しく紹介されています。
- “効率を意識”した途端「集中力」が減ってしまう理由
- なぜ仏教では、能力だけで仕事をバリバリこなしても面白くならないという教えがあるのか?
- 「休みたい…」の感情をなくし、本物の集中力を身につける方法
- 楽しいことをやり続けることが集中力持続の近道?…いや「楽しい」の集中力には限界がある。
- ブッダが会得した「究極の集中力」とは?この集中力を育てれば、あなたの人生で楽しかったベスト10を全部合わせても及ばないない「楽しみ」が得られる。
- 絶対にやってはいけない自分を不幸に陥れる「破壊の楽しみ」とは?
- 「ブッダの集中力」を育てる瞑想法!
などなど、他にもありますが、
「お釈迦様についてよく知らない…」という方でも、本の内容はわかりやすく書いてあるので、
集中力向上とともに、お釈迦様の教えを学んでおく手始めの一冊としても良いかもしれません。
実は“科学的”なお釈迦様の教えをぜひ学んでみてください。。
(仏教は)科学的な世界です。