目次
「最後の一葉」の絵本(日本語・英語)・朗読(オーディオブック)を“無料”で見るなら↓↓
「最後の一葉」は、アメリカの小説家オー・ヘンリーの1作品です。
最後の一葉の『絵本(日本語・英語)・朗読(オーディオブック)』は現在下のリンクから“無料”でご覧いただけます↓↓
「最後の一葉」の内容・あらすじ・要約
「13…12…11、はぁ…あのツタの葉が全部落ちる頃には、私もこの世からいなくなるんだわ」
肺炎を患ったジョンズィは、ベッドの上から窓の外を見て、そう呟きました…
ツタの葉「ねぇ…あと何枚?」
アメリカ合衆国のワシントンにある古い建物の中に、
スウとジョンズィという画家を目指す2人の女性が住んでいました。
一緒に住み始めてから半年ほど経った頃だったでしょうか…
その頃に流行り始めた「肺炎」に、片方の女性画家ジョンズィがかかってしまったのです。
それからというもの、ジョンズィは、窓の外を見ては、
「12、11…あっまた1枚落ちた…」
と、ツタに生える葉が全部落ちた時が、自分もこの世からいなくなる時だと、気を落としていたのです。
医者からも、これだけ生きる気力をなくしては、治る見込みはどんどん減っていくと忠告までされていました。。
ジョンズィを心配する「売れない画家ベアマン」
それを心配した友達のスウは、同じ建物に住むベアマンという老人に相談しました。
ベアマンは、画家ではありましたが、ずっと売れない画家でした。
「今にものすごい傑作を描いてやる!」
と意気込みは凄いものの、どうやらその気配はありません…
ベアマンは、気を落としているジョンズィのことを聞くと、
涙を流しながら、怒鳴るような口調でジョンズィを心配しました。
「どいつもこいつも寝ぼけたこといいやがって!」と。。
なかなか落ちない最後の一葉…
ジョンズィがツタの葉の枚数を気にしている中、
雨風が叩きつけるような嵐がやってきてしまいました。
(翌朝…)
「ねぇ、ブラインドをあげて…」
かすれた声でジョンズィは、スウに言いました。
スウはもう従うしかありません。
ですが、、
まだ、ツタの最後の一葉が残っていました。
…
ジョンズィは、しばらくその最後に残った一葉を見つめていましたが、
やがて吹っ切れたような声でこう言いました。
「スウ!私間違ってたみたい!私どれだけバカなこと考えてたのかしら。スープ貰える?♪」
「最後の一葉」の真実…
その後、生きる気力を取り戻したジョンズィは、みるみるうちに回復していきました。
そして医者からも、「もう大丈夫」という言葉をもらえたのです。
・・・・・・
「ジョンズィ、ちょっとあんたに話したいことがあるの!」
スウは言いました。
「今朝、ベアマンさんが亡くなったわ。肺炎だったみたい。」
続けてこう言いました。
「それでね、あの最後に残ったツタの葉っぱ、おかしいと思わなかった?あんなに風が吹いてるのにちっとも動かないなんて…」
…
「あれね、最後の一葉が落ちた夜、ベアマンさんが嵐の中あそこに描いたのよ!」
「最後の一葉」の話から学べる“教訓”を考察・解説!
ではここからは、「最後の一葉」の話から学べる教訓を考察・解説していきましょう↓↓
病は気から!
「最後の一葉」の話からは、
“病は気から”という有名なことわざと同じ教訓が学べます。
ジョンズィは、「肺炎」でしたが、治る可能性のある病気でした。
ですが、ジョンズィの“生きる気力”が極端に落ちていたので、その確率すらも低くなっていたのです。
それでも、“最後の一葉がいつまでも落ちない”という奇跡の出来事により、ジョンズィは自分の未来に希望を抱くようになります。
そうして見事、病気から立ち直ることができたのです。
『病は気から』という有名なことわざがありますが、
「最後の一葉」の話からも、
“自分で生きる目標を見出す大切さ”
を教訓として学べますね。。