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「賢者の贈り物」とは、アメリカの作家オー・ヘンリーが書いた作品の1つです。

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「賢者の贈り物」の内容・あらすじ・要約

 

ある街に、貧しい生活ですが、とても愛し合っている夫婦がいました。

「もうすぐクリスマス…何よりも大切なあの人のために、心に残るプレゼントをしてあげたい…」

 

妻のデラは、夫ジムのために何か素敵なプレゼントを贈ろうと考えました。

ですが、デラたちは貧乏だったので、手元にはお金がほんの少ししかありませんでした。。

 

自慢できる2つの宝物…

デラたちの家は貧乏でしたが、それでも自慢できるモノが2つだけありました。

 

1つは、夫のジムが先祖代々受け継いできた「金の時計」。

もう1つは、「デラの美しく長い髪の毛」でした。。

 

デラの決心!

デラは自分の髪の毛を売って、お金に換えようと考えました。

そのお金で、夫ジムが喜ぶような贈り物をしたかったのです。

 

デラは、ジムのためなら自分の髪の毛を切ることなど構いませんでしたが、

1つだけ、心残りがありました…

 

それは、「この自慢の髪の毛を切ったら、もうジムが自分のことを愛してくれないんじゃないかしら…」

という不安な思いです。

それでもデラは決心して、自分の髪の毛を売りにいきました。

そして、ジムが大切にしている“金の時計に合うプラチナの時計鎖”を買うことができたのです。。

 

デラの「不安」が的中!?

デラは、夫ジムが帰ってくるのを待つ間、期待と不安の両方の感情が渦巻いていました。

「ジムはこの時計鎖を見たら、きっと子供みたいに喜ぶわ!」

「…でも、私の短くなった髪の毛を見たら、もうかわいいって言ってくれなくなっちゃうかしら…」

 

そんなことをずっと考えていると、間もなくジムが帰ってきました。

ジムは、妻デラの短くなった髪の毛を見た瞬間、言葉を失い、ただそこに呆然と立ち尽くしていました

 

ジムの「贈り物」

「ジム…そんな目で見ないで!メリークリスマスって言ってよ!!」

デラは自分の悪いほうの予感が的中した気がして、思わず涙目になります。

 

ですが、すぐさまジムは、こう言いました。

「あっ…いやそうじゃないんだ…君に贈ろうと思ってた“このプレゼント”を見てほしいんだ」

ジムはバッグから小さな包みを取り出しました。

そこに入っていたのは、、

デラが前に欲しがっていた、『“長い髪に合う”美しい飾り櫛』でした。

 

デラは今度は嬉し涙を浮かべながら、こう言いました。

「私の髪の毛はね…伸びるのがとっても速いの♪」

 

本当に「大切な贈り物」とは…

デラは気を取り直して、今度はワクワクした気持ちで、

「見てジム!今度は私からのプレゼントよ!…ほらっあなたの“金の時計にぴったりの時計鎖”よっ!!」

デラは満面の笑みを浮かべながら、ジムに自分のプレゼントを贈りました。

 

すると、ジムは少し意外そうな顔をした後、ニッコリとこう言いました。

「デラ、しばらく僕らが用意した贈り物は、お互いしまっておこう!」

なぜ?というような顔つきでデラはジムの顔を覗き込みます。

 

実は、僕の持ってた金の時計は売っちゃったんだ。…君への“贈り物”をするのにお金が足りなくてね…」

 

「賢者の贈り物」から学べる“教訓”を考察・解説!

 

ではここからは、「賢者の贈り物」の話かた学べる“教訓”を考察・解説していきましょう↓↓

 

賢者は「モノ」ではなく「心」を大切にする

「賢者の贈り物」の話からは、

目に見える「モノ」よりも、目に見えない「心」を大切にする”ことの重要性を教訓として学べます。

 

「賢者の贈り物」に出てきた夫婦が、大切にしていたモノは2つありました。

「先祖代々受け継がれている“金の時計”」と「女性にとって何よりも大切な“美しい髪の毛”」です。

 

ですが、デラもジムも自分の大切な宝物を失ってでも、相手への贈り物を優先したいと考えたのです。

 

なぜでしょうか?

それは、高価な「モノ」で満たされる感覚より、大切な人の“笑顔”を見るほうがずっと「心」が満たされることを知っていたからです。

 

2人は結果、高価なプレゼントをお互い身につけることはできませんでしたが、

「心」はずっと満たされていました。。

 

現代の「モノはたくさん溢れてるけど、なぜか満たされない…」

という感覚は、「心」を無視している人が増えているのもあるのでしょう。

 

「賢者の贈り物」の話からは、

相手の「心」を満たすことが、1番賢い贈り物である

ということが教訓として学ぶことができるでしょう。。

 

オー・ヘンリーの名作「賢者の贈り物」をぜひご覧になってみてください(^^♪