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「赤い蝋燭(ろうそく)と人魚」とは小川未明が生み出した童話の1つです。

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「赤い蝋燭と人魚」の内容・あらすじ・要約

 

ある薄暗い海の中に1人ぼっちの人魚がいました。

その人魚は、いつも人間たちの住む世界をうらやましく思っていました。。

 

「人情」を信じた人魚…

「私たち人魚は、なぜ人間とそこまで見た目が変わらないのに、こんな暗くて冷たい海の中で過ごさなければいけないの…」

その人魚はずっと一人ぼっちで寂しい思いをしてきたのです。

 

「これから生まれてくる私の子供には、こんな辛い思いをさせたくない…」

だんだんと、こんな感情が湧いてくるようになりました。

 

「人間は、獣や魚よりも人情があって優しいと聞いている。だからこの子を任せても大切に育ててくれるだろう…」

人魚は、ある神社の近くに赤ん坊を置いておくことにしました。。

 

人魚の子供を育てた「優しい」老夫婦…

そしてある日、そこを1人のおばあさんが通りかかりました。

「…なんとかわいそうに…」

そのおばあさんは、おじいさんと2人暮らしで子供は授かりませんでした。

なので、天からの授かりものかもしれないと、その人魚の赤ん坊を大切に育てることにしました。

 

(それから時が経ち…)

赤ん坊だった人魚も大きくなり、とても美しい立派な人魚に育っていきました。

見た目が違うことを恥ずかしがり、表に出ることはありませんでいたが、

老夫婦の仕事(蝋燭作り)を毎日一生懸命に手伝いました。

 

その人魚が作る蝋燭(ろうそく)は、不思議な力がこもっており、

その蝋燭を買った人は、みな災難をあわないので、いつしか評判になっていきました。。

 

優しい心が一変!「醜い心を持った」老夫婦…

そんなある日、1人の男が人魚の噂を聞きつけ、

「大金を出すから、自分にその人魚を売ってくれないか?」

と話を持ち掛けてきました。

 

老夫婦は、そんなことをしたら罰が当たると、娘の人魚を手放す気などありませんでしたが、その男はくるたびに金額をつりあげ、さらには…

「人魚というのは、実は昔から“不吉”な存在なんですよ。持っていると、今に災難がふりかかりますよw」

と勝手なことを言い出し始めました。

ただ、老夫婦は「大金+最後の一押し(人魚は不吉な存在)」ということを言われ続けたせいか、いつしか悪魔のような心に変わっていってしまったのです。

 

そして、娘同然だった人魚を、いとも簡単に手放してしまいました…

 

人魚の「呪い」

それから、少し日が経ち、老夫婦のもとへ、1人の髪の長い女が蝋燭を買いに来ました。

その女は、髪がびっしょりと濡れていて、なんとも気味の悪い女でしたが、やがて以前娘の人魚が作った蝋燭を手に取り、帰っていきました。

 

その夜、外の天気は大荒れ。

娘人魚を連れた船がちょうど船を出した日でした。

その日、難破した船は数えきれないほどだったと言います。

 

それからというもの、誰のしわざかはわかりませんが、

老夫婦の近くにある神社に赤い蝋燭が、毎晩灯るようになりました。

そして、その赤い蝋燭が置かれた時は、必ず海の上で多くの犠牲者が出るのです。

 

最後には、老夫婦の住んでいた町には人が誰もいなくなり、滅びてしまいました。。

 

「赤い蝋燭と人魚」の童話から学べる“教訓”を考察!

 

ではここからは、「赤い蝋燭と人魚」の童話から学べる“教訓”を考察していきましょう↓↓

 

人間は「心変わり」しやすい生き物である

「赤い蝋燭と人魚」の童話からは、

人間の心は変わりやすいもの”という教訓を学ぶことができます。

 

老夫婦が初めて人魚の赤ちゃんを拾った時に抱いた、

「大切に育てよう」

という気持ちはウソではないでしょう。

嘘であったならば、拾って育てなどしないはずです。

 

ですが、時が経ち、「人魚を買いたい」という男が現れた時から、老夫婦の心は悪へと傾いていきます。

「大金」と「人魚=不吉な存在」

という洗脳で、今まで大切に思ってきた娘の人魚を簡単に売ってしまうのです。

 

「このまま人魚といたら、自分たちまで不幸になってしまう…」

老夫婦の心の中にあった最後の思いは、こんな感じだったでしょう。

これは、“自分たちが人魚を売って大金を得る”という卑しい行動を、正当化するための“こじつけ”でしかありません。

 

「赤い蝋燭と人魚」の童話からはこういった、

心変わりしやすい人間のエゴイズム

なども教訓として学ぶことができそうです。。

 

ぜひ、「赤い蝋燭と人魚」をご覧になってみてください(^^♪