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「魔法使いの弟子(まほうつかいのでし)」は、ドイツの詩人ゲーテが書き上げた作品の1つです。

その後、フランスの作曲家ポール・デュカスがその話を元に曲を作ったことも有名です。

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「魔法使いの弟子(まほうつかいのでし)」の内容・あらすじ・要約

 

ある山奥に、魔法使いとその魔法使いの弟子の男の子が住んでいました。

 

ある日、魔法使いが出かける際に、弟子の男の子はこんなことを言われました。

「私が帰ってくるまで、井戸から水をくんで風呂に水を貯めておきなさい。」

 

男の子は魔法使いに言われてことを守り、初めは風呂と井戸を何度も行ったり来たりして、水を貯め続けました。

しかしその途中で、いつも入らせてもらえない魔法使いの秘密の部屋が目に入りました。

男の子は、こっそりその魔法使いの部屋に入ってみることにしたのです。。

 

魔法使いの「秘密の部屋」

その部屋の中には、いつも魔法使いが被っているとんがり帽子が置いてありました。

男の子は、いつか立派な魔法使いになることを夢見ていたので、ついその帽子を被ってしまいました。

 

そして、、

「ホウキよ動け!僕の代わりに風呂の水くみをしなさい!!」

と魔法使いになりきって、近くにあったホウキに命令してみました。

 

すると、、

 

なんと、そのホウキが男の子の命令通りにお風呂に水くみを始めたのです。

「お~楽ちん楽ちん」

 

男の子はホウキの水くみが終わるまで椅子に座って待ってようとしましたが、思わず眠ってしまいました

 

ホウキを“止める呪文”を知らない!?

起きた時に男の子はびっくり!

ホウキが風呂桶いっぱいになってもまで水くみをしているので、その溢れた水は男の子の足元まできていました。

 

「ホウキくん~!止まって~~!!」

何度もホウキを止めようとしますが、一向に気配がありません。

男の子はホウキを止める魔法の呪文を知らなかったのです。

やがて、水は部屋いっぱいになり、男の子はおぼれかけていました。

そこへ、帰ってきた魔法使い。

「…これは何事だ」

と思い、すぐさまホウキを止める魔法の呪文をかけました。

……

魔法使いの弟子の男の子はなんとか助かりはしたものの、

その後、魔法使いにこっぴどく怒られることになってしまいました。。

 

「魔法使いの弟子(まほうつかいのでし)」“教訓”を考察・解説!

 

ここからは、「魔法使いの弟子(まほうつかいのでし)」から学べる教訓を考察・解説していきましょう↓↓

 

“分不相応”の能力を「楽して」得ようとすると…

「魔法使いの弟子(まほうつかいのでし)」の童話からは、

分不相応のモノや能力を楽して得ることは、災いをもたらす

ということを教訓として学べます。

“分不相応”とは?

「分不相応(ぶんふそうおう)」とは、

自分の地位や能力には見合わない(または超えている)状態のことです。

 

※例を挙げると、貧乏人が宝くじを当ててお金持ちになった状態に似ています。

今まで貧乏だった人が急に宝くじでお金持ちになっても、最終的に前よりも貧乏になってしまう…というのは、よく聞く話ですよね(-_-;)

 

男の子は、いつも魔法使いが被っている帽子を被ることで、魔法を使えるようになりました。

そこで男の子はこう思ったことでしょう。

「なんだ、魔法って“こんな簡単”につかえるのか♪」

男の子は、1つ間違えれば危険なことになるかもしれない「魔法」というスキルを甘く見てしまったのです。

“魔法を使うにふさわしい知識・技術”ともに勉強不足で身についていなかったんですね。

だから、自分の身まで危険にさらす結果を招いてしまいました。

 

世の中には、さまざまな仕事があるように、そのための知識・スキルを身につけなければ、周りの人を危険な目にあわせたりすることもあります。

この「魔法使いの弟子(まほうつかいのでし)」で学べる教訓をしっかり心にとめて、毎日の努力を忘れないようにしたいものです。。