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「ホレのおばさん」とは、グリム童話の1作品です。
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「ホレのおばさん」の内容・あらすじ・要約
ある国の小さな町の一軒家に母親と2人の娘が住んでいました。
姉のマリーは優しい性格でとても働き者でしたが、妹ローズは自分のことばかり考えていてとても怠け者の性格でした。
ですが、母親は、妹のことばかりかわいがっています。
…
なぜでしょうか?
それは、姉のマリーは自分が生んだ娘ではないからです。
マリーは、再婚して病気で亡くなった父の連れ子でした…
そんな状態なので、母親はマリーにばかり家の仕事を押しつけ、自分たちは楽ばかりしていたのです。
そんなある日のことです。
姉のマリーが井戸で洗濯をしていると、誤って井戸の中に糸巻き棒(裁縫用具)を落としてしまいました。
マリーは、しばらく困った顔をしながらいましたが、やがて下へ降りて取りに行くことに決めました。
そして、下まで降りてみると、マリーは目の前の光景にびっくり!
なんと井戸の底は、不思議な世界に広がっていたのです。
近くに糸巻き棒も見当たらないので、マリーはその不思議な世界へと足を踏み入れてみました。
その世界はまるで絵本の世界のようで、パンや木がしゃべりかけてくるのです。
マリーはそこで、助けを求めているパンや木たちを手伝ってあげ、
この世界に詳しい“ホレのおばさん”が住むという家に行くことにしました。
「おや、お客さんかい?」
ここでマリーは、ホレのおばさんに糸巻き棒がどこにいったか聞いてみますが、わからないと言われます。
「あっそうだ、少しうちの手伝いをしてくれるんだったら、うちにある糸巻き棒を代わりにあげてもいいよ」
マリーは、しばらくホレのおばさんの家でお手伝いをすることに決めました。
マリーは、いつものことながら一生懸命働きました。
ホレのおばさんも優しくしてくれて、毎日がとても充実してました。
ですが、そろそろ帰らないといけません。
「あの…私、そろそろ家のことも心配なので、帰らないと…」
すると、ホレのおばさんは、元の世界への帰り道と糸巻き棒を渡してくれました。
そして…
「あんたには、たくさんお手伝いしてもらったからね。これはご褒美だよ」
ホレのおばさんは、マリーの頭に金色の雨を降らせました。
すると、その金の雨はマリーの服や持っていたものをすべて本物の金に変えてしまいました!
・・・・・・
マリーが元の世界へ戻りその話をすると、
欲深い母親と妹のローズは自分たちも金を手に入れようと、ホレのおばさんのもとへ行くことにしました。
「じゃあお母さん、行ってくるね!いっぱい金を持って帰ってくるよ!」
妹のローズは、井戸の底をくぐり抜けて、ホレのおばさんのいる世界へと旅立ちました。
ローズは、その不思議な世界へ着くと、途中で助けを求めるパンや木たちを無視して、まっすぐとホレのおばさんのもとへと向かいました。
「おや、またお客さんかい」
ローズは、ホレのおばさんに会うと、勢いよくこう言いました。
「何でもしますから、どうかわたしをあなたのもとで働かせてください!!」
ホレのおばさんは、マリーと同じように、いくつかのお手伝いを頼みました。
ですが…
ローズが働いたのは、1日だけ。
それ以外の日は、いつものように寝て過ごしていました…
飽きれたホレのおばさんは、ローズにさっさと家に帰るように言いました。
ローズは、これで金がいっぱい貰えるとワクワクしています。
「ほら、これがあんたへのご褒美だよっ」
ホレのおばさんは、ローズの頭に油の雨を降らせました。
…
その後、元の世界へ戻ってからも、ローズは油まみれの体のままで過ごすことになってしまったのです。。
「ホレのおばさん」の童話から学べる“教訓”を考察!
ではここからは、「ホレのおばさん」について学べることを考察していきましょう↓↓
普段の行いが「心」を作る
「ホレのおばさん」の話では、
“普段の行いが心を作る”ということを教訓として学べます。
姉のマリーと妹のローズの性格は対照的でした。
姉のマリーは、いつも一生懸命働き、周りにも優しくするよう努めていたので、
その行いは、不思議な世界へ行った時にもそのまま行動に現れました。
周りで助けを求めるパンや木、そしてホレのおばさんとの生活でもです。
そして、良い行いをすることで、良い結果を引き寄せたのです。
一方、妹のローズは、いつも自分のことばかり考え、怠け者な性格でした。
その普段の行いは、不思議な世界へ行ってからも変わることはなく、怠けてばかりいました。
そして、金が欲しいという欲ばかりにとらわれていたため、悪い結果を導きました。
「ホレのおばさん」の話からは、
“普段の行いが「人格」を形成し、良い行いこそ良い結果を導く”
ということを教訓として学べます。。