イライラ…モヤモヤ…ソワソワ…
どうしようもないくらい気持ちが落ちつかない時ってありますよね。
とりあえず自分の不安な気持ちを静めようといろいろ試してみるものの、
なかなかいつもの自分を取り戻すことができない…
こんな時は、何をやってもうまくいかないから、どんどんストレスが溜まっていくんです…
こんな悪循環からは、できるだけ早く抜け出したいですよね。
でも何が原因かわからないという…
まさに、“いつもの自分を見失っている”状態です。。
ですが、こんな不安定な状態の時は、
だいたい“呼吸が乱れている”ことが多いんです↓↓
目次
不安な気持ちを落ち着かせる「呼吸法」とは?
「ロルフィング」というアメリカ発祥のボディワークセラピストである藤本靖さんは、
よく不安定な心の状態の人たちと接する機会があるというのですが、
この時に“自分を取り戻すきっかけ”となるのが、「呼吸」を見直すアプローチだと語っています。
というのも、藤本さんは以前の東日本大震災の時に、
動揺していた周りの人を落ち着かせるため、
「ストロー呼吸」という呼吸法を意識するよう呼びかけたことがあったそうです。
その結果…↓↓
このように「呼吸」を整えるという行為は、
不安な気持ちになっている状態でも、
自分を取り戻すきっかけを作ることもできるのです。
では、
「ストロー呼吸」とは、いったいどんな呼吸法なのでしょうか?
今回は、その呼吸法のやり方について紹介していきましょう。。
気持ちを落ち着かせる「ストロー呼吸」のやり方!
では、時間がない方のために、「ストロー呼吸」のやり方を率直に述べてしまいましょう。
その方法とは…↓↓
「口をすぼめて息を吐き、鼻から息を吸う」
…
「えっ…たったこれだけ?」
と思われた方も多いのではないでしょうか。
「本当に“気持ちを落ち着かせる”効果があるの?」
と思ってもおかしくはありません。
簡単すぎて、テキトーな説明に見えますからね(-_-;)
ですが、この「ストロー呼吸」のやり方は本当にこれだけです。
…
確かに、これだけの説明だとあんまり信じられませんよね。
では、「ストロー呼吸」の“どこに”気持ちを落ち着かせる要素があるのか?
ということを、別の呼吸法と少し比較して紹介していきましょう。。
「ストロー呼吸」と「ため息呼吸」を比較!
「ストロー呼吸」の効果を実感してもらうために、
今回は「ため息呼吸」という呼吸の仕方と比較してみることにしましょう。
(実際にご自身で行ってみて体感してみることをおすすめします。)
まずは「ストロー呼吸」の方法をもう一度…↓↓
- まずは、お腹に手を軽く手を置く。
- 次に、口をすぼめて、ストローから細い息を吐くような感じで「フゥー」と息を吐く。
「ストロー呼吸」のやり方は先ほど一言で表した方法を変わらないのですが、
ポイントは、“お腹に手をあててみる”というところです。
すると、下腹あたりに力が入っているのがわかると思います。
…
これが自分を安定させる「ストロー呼吸」の秘密の1つでもあるのですが…
では、次に「ため息呼吸」と比較してみてください↓↓
- 手をお腹にあてる。
- 「はぁ~」とため息をつくように息を吐く。
「ため息呼吸」とは、
いつもネガティブな状態になった時に「はぁ~ぁ」とつい声が出てしまうアレです。
おそらく、先ほどの「ストロー呼吸」と違い、下腹には力が入らず身体の軸が崩れるような感覚があったはずです。
……
こんな状態では、自分自身がブレてしまい、心を安定させることはできないのも無理はありませんよね。。
「ストロー呼吸」とは、自分の軸を安定…つまり、気持ちを取り戻す呼吸法!
ストロー呼吸を行うと、自分自身がしっかりと支える感覚が生まれるので、ストレスに対して必要以上に身構えて緊張したり、呼吸を止めてしまったりすることがないので疲れにくくなります。
自分をしっかりさせることが必要なあらゆる状況で、ストロー呼吸は役に立ちます。
“ストローから息を吐くように呼吸する…”
とても簡単な呼吸法ですが、
これだけでお腹に力が入り、自分の身体の軸がしっかりするので、
自然と自分自身の気持ちを取り戻すきっかけを作ることができます。
- 「なんかやる気が起きない時」
- 「仕事に集中できない時」
- 「自分を見失っている時」
- 「気分がすぐれない時」
- 「緊張する心を落ち着かせたい時」
- 「ストレスを感じてイライラする時」
などなど、
自分の軸を安定させるための呼吸法としては、とても手軽に行えて役立つワークです。
ぜひ試してみてください。。
また、今回の「ストロー呼吸」については、
“「疲れない身体」をいっきに手に入れる本”の中で紹介されていたワークのほんの一部です。
この本は、「ロルフィング」というアメリカ発祥の“筋膜へアプローチする”ためのボディワークの方法が盛り沢山で、
“自分の軸を取り戻すために必要なワーク”が図解付きでわかりやすく紹介されている本です。
もし、自分の軸を理解し身体を安定させたい…
という気持ちがあれば、
ぜひ手に取って読んでみてはいかがでしょうか。。
震災の際に外からの情報に過敏になっていた方々には、「ニュースを聞くときはストロー呼吸を行いながら聞いてください」とアドバイスしました。
そうすると、必要以上に不安になることはなく、わりと冷静に自分にとって必要な情報だけを受け取ることができたようです。