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「猿蟹(さるかに)合戦」とは、日本昔話の1作品です。
小説では、芥川龍之介などの文豪が書いた「猿蟹合戦」もあります。
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「猿蟹合戦」の内容・あらすじ・要約!
あるところに、散歩をしている猿(さる)と蟹(かに)がいました。
猿は、その途中で“柿の種”を拾い、
蟹は、“おにぎり”を見つけました。
【猿の悪知恵①】“柿の種”と“おにぎり”を交換!
猿は、蟹のおにぎりを見て、うらやましくなりました。
自分の柿の種は食べられたもんじゃない、でも蟹の持っているおにぎりは、とてもおいしそうだ…
そこで、ずる賢い猿は、にこんな提案を持ちかけました。
「カニさんカニさん、僕の柿の種とそのおにぎりを交換しないかい?」
蟹は、初めは納得がいきませんでしたが、猿のその次の一言でその考えは変わりました。
「柿の種は、土に埋めて育てれば、たくさんのおいしい柿の実がなるよ」
…
なるほど!と蟹は思い、快く猿の“柿の種”と“おにぎり”を交換することにしました。
猿は、バカな蟹だ…と思いながら、おにぎりを受け取って、帰っていきました。
“柿の種”をおいしい柿の木に育てた蟹(カニ)
ところが、しばらく日が経ってみると、猿は、また蟹がうらやましくなります。
というのも、、
蟹は、本当にあの“柿の種”をおいしい柿のなる木に育ててしまったからです!
蟹は騙されたとは思っていませんから、
庭に柿の種をまき、、
「早く芽を出せっ、柿の種っ、出さなきゃハサミで、ちょん切るぞ~!」
と歌いながら、毎日一生懸命に柿の種を育てていたのです。
【猿の悪知恵②】カニを騙して、渋(シブ)柿を…
猿は、この立派に実った柿の木を見て、また蟹を騙そうとたくらみます。
蟹は柿の実には、手が届かないし、木にも登れないから、代わりに取ってあげることにしたのです。
蟹も困っていたので、とても喜びました。
しかし…
猿は、柿の木に登るやいなや、自分ばかり赤くおいしい柿ばかりを食べて、蟹に落とすのは、青いシブ柿ばかり。
最終的には、蟹に向かって固い柿を投げつけて、痛めつけてしまいました。
「子カニ」たちの復讐!
この話を聞いて、怒ったのが、子供の蟹たちです。
子カニたちは、知り合いの栗や蜂(ハチ)、昆布、臼(うす)のみんなに助けを求めて、イジワル猿をこらしめることにしました。
子カニたちは、猿の留守の時に、家に忍び込み、それぞれが持ち場に隠れ、猿を待ち構えました。
アッツアツの「栗」が…
猿が帰ってくると、まずは、ゆっくりしようと、囲炉裏(いろり)の近くに座りました。
しかし、そこの囲炉裏の灰に隠れていたのが、アッツアツになった栗でした。
急に飛び出し、猿に体当たりしました。
「蜂」が自慢の針で…
やけどしてしまった猿は、思わず、水を貯めていたツボで体を冷やそうとしますが、
そこに隠れていたのが、蜂です。
蜂は、一気に飛びだして、猿を何度も刺します。
ヌメヌメ「昆布」が…
猿は慌てて、外に逃げ出しますが、
ドアにうまい具合に隠れていた昆布のぬめりに滑って、体を打って転んでしまいます。
そこへ…
大きな体の「臼(うす)」がトドメに…
ドスン!!
臼(うす)が屋根の上から、猿の上にのしかかり、押し潰しました!
散々な目に合った猿は、これに懲りて、二度と悪さをしなくなったのです。。
「猿蟹合戦」から学べる“教訓”を解説・考察!
ではここからは、「猿蟹合戦」から学べる教訓を解説・考察していきましょう↓↓
物事を考える時は“長期的視点”を持つこと!
「猿蟹合戦」の話からは、
“長期的視点を持つこと”の重要性を教訓として学ぶことができます。
猿は初め、蟹の持っていた「おにぎり」がとても羨ましくて、しょうがありませんでした。
それは、柿の種よりもおにぎりのほうが、すぐに食べられて、おいしさ(喜び)を味わえるからです。
ですが、おにぎりで得られる喜びは、1回限りですぐに消えてしまいます。
一方、「柿の種」は違います。
食べることは、少し先になりますが、
最終的には1つだけでなく、何個も実がなり、何度もおいしさ(喜び)を味わえるのです。
つまり猿は、目先の欲に囚われてばかりいて、本当においしいのはどちらかがわかっていなかったんですね。
(長期的視点の考えはあったけど、我慢することができず、忍耐力が足りなかったとも言えます。)
「猿蟹合戦」の話からは、
“物事の良し悪しは、長期的視点を持って考えること”
という教訓が学べそうですね。。
ぜひ、昔から伝わる名作「猿蟹合戦」をご覧になってみてください(^^♪